photographer Jumpei Yamada

人間はあらかじめ伸ばせる髪の長さが決まっているらしい。
特に男性はホルモンだかDNAだかでその長さが女性より短いらしい。
「じゃあ灰野敬二とか亀川千代ってすごいんですね」
行きつけの美容院でそんな話をした。

本物の顔した偽物について最近いろいろ考える。
本物の顔をしていることは盲目的に生活している己の中でのポーズであり、対外的には往々として偽物としての影が滲み出ているのである。そんな者が人に影響を与えることは不可能だし、そのような人間が矢面に立った時にはそれは間違っていると僕は声を大にして言い続けたい。みんな本物であってほしい。裏切りとは人間の中で最も醜い行動のひとつじゃないだろうか。

いろいろ思考を巡らせているうちに気が付けば2018年も最後の日だ。何から振り返ろう。まずは年始の個展だろうか。2月に東京で初めての個展を開催した。泉谷さんや曽我部さんはじめ、多くの人が写ることを快諾してくれて開催に至った。開催するまでいろんなことがあり、わかりやすく自信をなくしたり自暴自棄になったり心がザワザワしていたのだが、まわりで応援してくれた友人や関係者の皆々様のお陰で何とか初日を迎えられた。それから連載も始まった。新たなアウトプットを探している中、このような機会を頂いた。

今年も多くの人を撮ることができた。
関わってくれた全ての人に感謝しかない。
来年はどんな人を撮ることができるだろう。
僕はずっと本物でありたい。そして近くにいる人も。
2018年ありがとうございました。
何となく一番赤裸々に書いているブログも覗いてくれてありがとうございます。
またたまに書きますね。
来年は皆さんにとって素敵な年になりますように。

2018.12.31
Jumpei Yamada