お盆が過ぎると僕たちは途端に過ごしやすくなって、ああ今年も夏が終わるのだなとセンチメンタルな気持ちにさせる。ナスに爪楊枝を刺したりはしなかったけど、金曜ロードショウで戦争映画を見ながらスイカを食べていた幼少期の光景を毎年思い出す。学校が始まる嬉しさと焦燥感の同居した複雑な気持ちだった。
週末は大阪で音楽をしたり音楽を見に行ったり、ゆっくりどっぷりと音の中にいた。ここ数年仕事で関西に行ってもほとんどが日帰りや朝帰るというスケジューリングしかできなかったので、数日間滞在するのはかなり久しぶりだ。こういう時にでも書かないとまたいつ筆を持つかわかったものではないので久しぶりにこのページを開いた。今は阪急三番街の喫茶店にいる。この辺りをウロウロする時、頭の中で流れているのは相変わらず大阪ストラットだ。
僕はかつて関西に六年間住んでいた。そしてそのうち一年間は大阪の学校に通っていた。詳しくは僕のインタビュー記事を読んでもらいたい(https://storywriter.tokyo/2018/06/29/0202/)。はじめは縁もゆかりもない関西に住むのが嫌で嫌で仕方なかったけれど、今となってはとても居心地の良い、所謂第二の故郷のような気持ちも芽生えていたりする。住めば都というのは不思議なものだ。そして六年間でスポンジのように吸収した良いものも悪いものも今の僕の中にしかっりと息づいている。
話は変わって、SWというサイトで僕の連載が始まりました。
https://storywriter.tokyo/category/art/%e9%80%a3%e8%bc%89/illusionism/
写真と文章の週一連載。チェックしていただけただろうか。絵本のように想像を膨らませて見て読んでもらえたら嬉しい。現在は第七回まで公開されています。
昨日、ウルフルズというスリーピースのロックバンドを見た。僕の知っているそれとは少しちがう無骨な生々しいロックバンドだった。青い細身のスーツにピンクのネクタイを締め、ギターを弾き倒すトータス松本。そしてそれをグルーヴに昇華するジョンB、サンコン。MCで休止しているメンバーを半ばネタっぽく触れた後に聴こえてきた「笑えれば」は目の奥の方を刺激するには充分なものだった。これまでに増してブルージーでロックンロールなウルフルズ、見る機会があれば刮目して頂きたい。
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